心理学者たち


Alfred Adler-----------<アルフレッド・アドラー> 1870~1937


すべての人は対等な関係にある

 

「人生の意味の心理学」の著者アルフレッド・アドラーは、今から一世紀ほど前に活躍した、オーストリア生まれの心理学者・精神科医です。

 

日本では、最近まで、アドラーの名前は、あまり知られていませんでしたが、欧米では、かの有名なユングやフロイトと並ぶ「心理学の三大巨頭」のひとりであると、いわれています。

 

アドラーの心理学の特徴は、「あらゆる人間関係は『縦』ではなく『横』の関係にあり、人と人とは対等である」と考えている点にあります。

 

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しかし、実際の世の中は、どうでしょうか?

 

長いものに巻かれる、男尊女卑、ハラスメント、大人と子ども。

 

すでに、21世紀である現代においても、なかなか実現していない状況であるにもかかわらず、アドラーは1920年代には、すでに「一緒に仲良く暮らしたいのであれば、互いに対等の人格として扱わなければならない」と述べていました。

 

人を見下す、馬鹿にすること、平然とまかり通っている社会では、人は神経をすり減らし、神経症になってしまう。アドラーは、なぜ、人は神経症になるのか!と、強く心を痛めていたのだと考えられます。

 

 

「あらゆる悩みは『対人関係』の悩みである」

アドラーが提言している数々の言葉から、もし、人と人が対等である、ということの本質が理解されていなければ、かえって対人関係を悪化させることに繋がるとも言っています。

 

 

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パーソナリティへの鍵

 

「アドラー心理学」と呼ばれている理論で、彼は「個人心理学 individual psychology」と呼びました。

個人心理学の「個人 individual」は、「分割 divide」できないもの、(ラテン語ではindividuum)という意味です。

 

アドラーは、人間を「理性と感情」「意識と無意識」「身体と心」というように、二元論的にとらえることは、反対しました。個人心理学では、「分割できない全体としての人間を考察する心理学」という意味です。

 

アドラーは、「人間一般」ではなく、彼の関心が「生身の血の通った目の前にいる特定の個人(誰か)」であるために、人間をタイプで分類することを否定し、他の誰にも代えることができない、唯一無二の「個人の独自性uniqueness」に注目したのだと言います。

 

 

つづく

 

 

出典・NHK100分de名著「人生の意味の心理学アドラー」より

 

 

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私個人の意見ですが、アドラー心理学には、強く惹かれます。

 

 

NHKの教育番組「にほんごであそぼ」にも、出てくる、金子みすゞさんの詩「みんなちがって、みんないい」は、大好きな詩です。

 

鳥には鳥の、人間には人間の良さがあって、それでいいんだ。

 

人間が数十億人いたって、みんな違って、ひとりひとりの個性。

 

ともすると、「平均」や「普通」を強いられる、教育現場などで、マインドコントロールされがちな、子どもたちのなかで、発達障害を持ち、特別支援学級に通う娘は、クラスの誰とも比べられることが少なく、そして、私も母親として、かけっこは遅いけど、ボール投げでは市で1番だね、と、思うのです。